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□そんなに見つめられたら貴女を好きになってしまいます
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部活が休みで、商店街をぶらついていた。
並盛は今日も平和です。
公園のブランコで、歩き疲れたので一休みしていたら。
「……なんだアレ…」
パイナップルが歩いてる…!
いやでもなんか制服着てるし傍には眼鏡かけた人と金髪で怖い顔の人といるし…
てかアレこの前ツナが言ってた黒曜中の制服……?
視線はその人に釘付け。
その視線に気付いたのかそのパイナッp…男の人はこちらを向いてにっこりと微笑んだ。
どくん、優しげな笑顔に高鳴る胸。
他の二人に一言二言いって、こちらに向かってくる。
「どうかしましたか?」
「あ…いぇ、どこの制服かなー、なんて…」
「クフフ…これは黒曜中の制服ですよ。
それよりも…ずっとこちらを見ていたようですが?」
ストン、と横に座ってこちらに身体を向けてきた。
「あの……?…………!」
「クフフ…」なんて独特な笑い方をしながら私の太股を撫でるパイナップル(あ、言っちゃった)。
そしてグイ、と顔を近付けて一言。
「そんなに見つめられたら、貴女を好きになってしまいます」
耳元で囁かれ、全身に鳥肌がたった。
(心臓が高鳴ったように思ったのは勘違いでした!)