恋ノ唄

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「ハァッ、ハァッ――…くそっ、春花はどこ行ったんだ……!」


「モヤシ、一旦教団に戻るぞ。闇雲に探したって見つかんねーだろ」


「でも…ッ…!」



うるせぇ、と静かな殺気に気圧されて口をつぐむ。

確かにそっちのほうが早いだろうと思いつつも、どこか納得できない自分がいて。


ギリ、と強く握った掌から血が滲んだ気がした。


「(どこに行ったんだ春花……っ!)」











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