過去拍手
□いろいろ過去拍手文
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新八と同い年の女は最近よく万事屋に来る
俺が見る限り、アイツは新八に惚れてるみたいだ
もちろん新八もアイツに惚れている
両想いってヤツ?
「あ゛―。新八ィ、俺仕事あるから出てくるわ」
「仕事なんてありましたっけ」
「俺一人でできる仕事だとよ。んじゃ行ってくるわ」
『銀さん、気をつけて行ってらっしゃい』
「おぅ、最近物騒だからお前らもさっさと帰れよ」
そう言って玄関を閉めた時
胸の中に熱いものが込み上げてきた
仕事なんてない
新八と仲良くしてるアイツを見たくない。
それだけだった。
窓からずっと見てた
ロリコンやら何を言われてもかまわねぇ
好きなんだ
あ゛―――!
考えただけでイライラする・・・
かぶき町でもフラフラするか・・・
「ただいま〜ひっく」
「銀ちゃん、酒臭いアル」
長谷川さんと居酒屋で飲んじまった
まぁ忘れるのにはちょうどいい
万事屋にアイツの姿はなかった
帰ったんだろうな
そう思ったら奥から新八が出てきた
「お帰りなさい。
あ、銀さんと神楽ちゃんに話したいことがあるんです」
「何?万事屋やめるアルカ?」
「そんなんじゃねーよ」
ソファに腰をおろし、新八が俯く
顔が少し赤いような気もするが・・・
「あの・・・僕、女の子と付き合うことになりました///」
ハ?
付き合う?
アイツとか?
「ひゃほーうッ!!新八に彼女ができたネ!」
「神楽ちゃん!!そんな大きな声で言わないで!!」
「万事屋によく来てたアイツか?」
「はい」
やっぱりそうか・・・
「よかったじゃねーか。
姉貴に報告しろ。お前は今日上がりだ」
俺は今、ちゃんと笑えているだろうか
「じゃあ私も行くネ!!」
新八と神楽が出て行ったあと
1人で泣いた
俺なんか眼中になかったんだろうな・・・
そう思うと涙が次々と溢れてくる
頼む・・・
今は泣かせてくれ
そうしたら
ちゃんとした笑顔で「おめでとう」って言うから
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