過去拍手

□いろいろ過去拍手文
1ページ/3ページ

新八と同い年の女は最近よく万事屋に来る



俺が見る限り、アイツは新八に惚れてるみたいだ



もちろん新八もアイツに惚れている



両想いってヤツ?



「あ゛―。新八ィ、俺仕事あるから出てくるわ」


「仕事なんてありましたっけ」


「俺一人でできる仕事だとよ。んじゃ行ってくるわ」


『銀さん、気をつけて行ってらっしゃい』


「おぅ、最近物騒だからお前らもさっさと帰れよ」




そう言って玄関を閉めた時


胸の中に熱いものが込み上げてきた


仕事なんてない


新八と仲良くしてるアイツを見たくない。


それだけだった。



窓からずっと見てた


ロリコンやら何を言われてもかまわねぇ


好きなんだ



あ゛―――!



考えただけでイライラする・・・



かぶき町でもフラフラするか・・・





「ただいま〜ひっく」


「銀ちゃん、酒臭いアル」



長谷川さんと居酒屋で飲んじまった


まぁ忘れるのにはちょうどいい


万事屋にアイツの姿はなかった


帰ったんだろうな


そう思ったら奥から新八が出てきた



「お帰りなさい。

あ、銀さんと神楽ちゃんに話したいことがあるんです」



「何?万事屋やめるアルカ?」



「そんなんじゃねーよ」



ソファに腰をおろし、新八が俯く



顔が少し赤いような気もするが・・・



「あの・・・僕、女の子と付き合うことになりました///」



ハ?



付き合う?



アイツとか?




「ひゃほーうッ!!新八に彼女ができたネ!」



「神楽ちゃん!!そんな大きな声で言わないで!!」



「万事屋によく来てたアイツか?」



「はい」




やっぱりそうか・・・




「よかったじゃねーか。


姉貴に報告しろ。お前は今日上がりだ」




俺は今、ちゃんと笑えているだろうか




「じゃあ私も行くネ!!」





新八と神楽が出て行ったあと




1人で泣いた




俺なんか眼中になかったんだろうな・・・




そう思うと涙が次々と溢れてくる





頼む・・・





今は泣かせてくれ




そうしたら





ちゃんとした笑顔で「おめでとう」って言うから





.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ