君に捧ぐ純情(短編)

□アオゾラカナタ
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苦手なのには理由がある

@自分は一人っ子である
A身近に年下が居ない
B行動が予測不可能
C本能で生きている
D接し方が判らない

5つでは収まりきらないが、とりあえずそんな訳で苦手なのは伝わっただろうか?

しかしどういう訳だか自分の隣には、その苦手の対象が存在している。


「あ〜う〜。」


言葉に成り切れていない単語を言いながら、腰掛けたソファの隣でぬいぐるみで遊んでいる子供。

ここからどうすればいいのか思いつかなくて盛大な溜め息を吐けば、勢い良く肩にぬいぐるみが飛んできた。

飛んできた方を振り向けば何が面白いのか、子供はきゃっきゃと喜んでいた。


「………。」



どうしてこんな状況になったのか

それは数分前に遡る…


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