君に捧ぐ純情(短編)
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自分の恋人が医療関係者で
命を救う事が出来る人
そういうのは自慢だと思う
決して簡単な職業ではないし
いざという時に頼りになる
だから周りからすれば
『恋人が医者なんていいいよね』
そういう視線でオレを見るんだろう
でも実際はそれだけではなくて
一緒に居る人しか判らない
“欠点”がある
何かが違うと感じるのは
オレの見ている世界が狭いせいなのか?
「…もう疲れた。」
今までにない空気を纏っていたせいだろう
オレの口から零れた言葉に野分はもちろんその場に居合わせた津森まで口を噤んだ。
「…もういい。」
ずっと我慢していたけれど
この瞬間に
オレはついに爆発してしまった
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