☆SHORT☆

□手から滑り落ちたラケット
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「…負け…た?…」


負けた?俺達が?王者立海が?


嘘だろ?うそ…だよな、


ねぇ、丸井先輩。なんで泣いてんスか?


ねぇ、仁王先輩。これ何かのペテンっスか??



幸村部長が負けるわけないじゃないっスか。


あんな1年に。


俺達はこの日の為に頑張ってきたんスよ?


部長も帰ってきて
やっと真の立海になったのに。



先輩達との最後の大会。
優勝しかないでしょ。



















「っんで…っ、…くっ……ぁぁっあぁ…」





真田副部長は黙って前を見据えてた



柳先輩は無言で俺の頭を撫でてくれた



丸井先輩は泣いてて

ジャッカル先輩が涙を堪えながら慰めてた



柳生先輩は肩が震えてて



仁王先輩は俺の背中を優しく叩いて





幸村部長はコートで泣いてた



でも、すぐに笑った









先輩達との最後の大会は
望んだカタチじゃないけど


幸村部長や俺達に

大切な事を思い出させてくれた。




手から滑り落ちたラケット

(いつまで泣いてんだよぃ)

(先輩だって泣いてんじゃないっスか!)




(…赤也……次は勝てよ)


(もちろんっス!!)







お題配布元→雲の空耳と独り言+α

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