Short Novel
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ある日、僕はヒナギクさんとケンカをした…
理由はほんのささいなことだったのに…
「綾崎くんのことなんて信じられない!」
って言われちゃった…
僕はもう何も言えなかった…
思えば、はじめから友達だとは思われてなかったのかも…
きっとそうだ
僕の勘違い…思いこみ…
だから、僕は距離を置こうと思ったんだ…
だから、僕はヒナギクさんを「桂さん」って呼ぶことにした…
だって、馴れ馴れしいよね
そんなに仲良くもないのに…
さよなら、僕の楽しかった毎日…
僕の思いこみだったけど…
とても楽しかったな…
これからはお嬢様とマリアさんにだけ心を開こう…
そして、お嬢様との約束を守り続けるんだ…
それだけが、僕の価値だから…