treasure

□Amethyst 『マルタイ救出作戦』
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官邸の廊下を長身の男二人に挟まれて歩くのはいつもとは違い華やかな衣服に身を纏ったちぃの姿。



今日は総理大臣である父親の公務に同行し無事にファーストレディ代役を努めあげた。



ちぃ「じゃあ私、着替えてきますね。桂木さん、昴さん。今日はありがとうございました!」



自室の前でペコッとお辞儀をしての中に入った。



恐縮してしまう程の立派な部屋がやけに落ち着く。



ちぃ「ふぅ…。無事に終わってよかった〜。」


安堵のため息を吐きながらブラウスを脱ぐ。




―ガタカダッ



ちぃ「??!」



突然、背後から物音がした。

恐る恐る後ろを振り返ると…。



ニャー


ちぃ「……ネコ?」


ベッドの下から一匹の猫が顔を出した。


ニャーニャー



ちょこんと座りながら鳴くその何とも言えない愛らしい姿に自然と顔が緩む。



ちぃ「ふふっ、可愛い!凄いねキミ。ここ警備が厳しいのにどうやって入ったの?」



着替え途中にも関わらず猫を抱き上げた。



腕の中でゴロゴロ甘えるように擦り寄っていたが突然…






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