treasure
□Aquamarine 『ON…』
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パーティー会場につくと次々と挨拶をしてくる政治家や企業の人々
いつものように笑顔で受け答えをしていると優雅なダンスミュージックが流れ始めた
桂木「ちぃ踊ろうか」
そういってスッと手を差し出された
ちぃ「ふふっ、はい」
ちぃも桂木の手を取りフロアへと足を進める
桂木の完璧すぎるリードにちぃは身を任せるだけで自然と苦手なステップもこなせた
桂木「ちぃ…」
吐息を感じる距離で名を囁かれる
ちぃ「桂木さん…」
見つめ合う二人はそこがパーティー会場だということも忘れてしまいそうな程だ
桂木「駄目だな…警護中だって事を忘れてしまいそうだよ」
ちぃ「えっ…?」
普段どんな状況であろうと決して仕事中には見せない桂木の表情にちぃは少し驚いた
桂木「キミがあんまり素敵過ぎるから…このまま離したくないな…」
繋いだ指先にそっと力を込める
ちぃ「桂木さん…」
桂木「ちぃ愛してるよ」
ちぃ「ふふっ…私もです」
桂木「今夜は覚悟しておいてくれ」
ちぃ「―!もうっ…」
今にも唇が触れ合いそうな距離で見つめ合っていると…
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