巡る生命と君

□世界観とオリジナル設定
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大樹・ユグドラシルより生まれた世界、ヘブンズゲート。


―大樹は、一つをうみだして、
    一つは三つをうみだした―

一つの名は、「神 オリジン」


三つのうち一つは、時を生み出した。
名は、「時の神霊 ゼクンドゥス」
もう一つは、元素をうみだした。
名は、「元素の神霊 マクスウェル」
そして、最後の一つは命をうみだした。
名は、「命の神霊 ディオネ」



そうして、栄えていった世界。
世界樹の恵み、「マナ」の溢れる世界。
平和で、穏やかな世界。
全ての生き物が世界樹に感謝し、手を取り合い生きていく世界。


……しかし、平和はそう長くは続かなかった。
「ディオネ」の生み出した命。
「ヒト」は、世界樹の感謝を忘れ「マナ」を奪い合い争い始めた。


緑溢れる野原は、一瞬で焼け野原になった。
青く美しい海が、死体でいっぱいになった。
空に火の粉が舞い、矢が舞い、鮮血が舞う。


それを一番悲しんだのは、「ディオネ」だった。
自分の生み出した、わが子同然の者たちがお互いを傷つけあっている。
悲しくて、たまらなかった「ディオネ」は、力を振り絞り、世界に「マナ」を満たした。


すべて、平等に。
貧富の差がでないように。と……。



そうして、「ディオネ」は形がとどめられなくなり、塵となり無残に消えていった。
そのことを、「ヒト」は知らない。



―それが、当たり前であるかのように、今日も暮らしている―




 
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