帽子屋さん
□虫喰い赤林檎
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林檎みたいな、赤い髪。
私の彼氏は、完璧超人。
赤司征十郎。
『赤司くん、おはよ』
そんな彼にも、弱点がありました。
保険室で仮眠をとっていた彼ですが、
時間になったので起こしにきたんですが…
『赤司くん、時間だけど…』
「……ん」
低血圧で、なかなか起きれないらしい。
『赤司くん、起きなきゃ』
「後、少し…」
そういって、また布団をかぶってしまう。
布団から、赤い髪がちらりと見える。
『赤司くん…』
「……」
ぴくりとも、彼は反応しない。
『赤司くん、赤司くん……』
「うるさい…」
ぐいっと、腕を引かれて
覆いかぶさるような状態になってしまいました。
『勘弁してよ、心臓に悪い…』
目の前にある、彼の顔のせいで
動機が収まらなくなったとある日。
ー虫喰い赤林檎ー
(彼が覚醒したのは、それから数分後)
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