狭間の扉

□崩壊寸前!!一年六組(仮)
3ページ/5ページ



二時間目:理科


(キーンコーンカーンコーン)




(ガラッ)




「おらおら、座れ〜」



アクセル「誰だ?あの白髪のじいさん……」



「俺の名前は“シグバール”だ!!今日からお前達の理科を担当することになった!!」



ロクサス「あの先生、声大きいね…」



デミックス「うん。すごいデカイ声…」



シグバール「じゃあ出席とっから!!え〜と?……ロクサス!!」



ロクサス「はい…」



シグバール「なんだ?ロクサスは休みか?」



デミックス「せ、先生〜?ロクサス居ますよ?」汗



シグバール「ロクサスは休み、と」(カキカキ)



ロクサス「っ!!??」(ガーン)



デミックス「話聞けよ、じじぃィィィィィィッ!!!!」



シグバール「うるせぇ!!!少し黙ってろ、お前は。誰だ?お前は…………
    ラクシーヌ
か?」



ラクシーヌ「あ、あたしィィィ!?」



シグバール「うるせぇ奴は成績下げっからな?」(カキカキ)



ラクシーヌ「ちょ、あたし喋ってないわよ!!!!」



シグバール「次、ブレーキ!!」





…………………………。






この時、六組の中の時間は止まった


皆、敢えて口には出さなかったが誰の事かは予想がついた




アクセル「先生…ブレーキって…」



シグバール「お〜い、赤毛のブレーキ君は居ないのか?」



アクセル「ちくしょォォォォッ!!!やっぱり俺かァァァッ!!!!」



シグバール「ブレーキも休みか。いや、六組は休みが多いなぁ」




と、アクセルは…すっ、と手を挙げた




アクセル「先生、俺はブレーキではなくアクセルです」(キッパリ)




教室が少しどよめいた


アクセルが自ら挙手し、教師に意見(?)したのは今日が初めてだろう


生徒全員が成り行きを見守った……












シグバール「はい、授業始めま〜す」(サラッ)



全『Σ無視ィィィィィッ!!??』




アクセルの発言を自然にスルーしたシグバール先生


とうとう、見るからに短気そうなアクセルはキレた




アクセル「ゴラァ!!てめぇ、人の話聞いてんのかぁ?この(下品な言葉が炸裂したため、略)誰が教師と認めるかァァァァ!!!!」




教室が静まる


と、シグバール先生はアクセルを見た




シグバール「なんだ、ブレーキはいるじゃねぇか。いるならいるって言ってけろ?」



全『Σ振り出しに戻ったァァァッ!!??てか耳遠すぎだろ!!』




その後もゴーイングマイウェイで授業を進めるシグバール先生


教室の片隅でキノコを生やしているアクセル


目の前にいる、教師とは言い難い人物に恐怖心を抱く生徒達


さまざまな光景を描きながら授業は終わった





シグバール「じゃ、次はP35からな?おりこうちゃんにしとけってハナシ」



(ガラッ……パタンッ)



デミックス「なんなんだよ、あの爺さん!!」



ロクサス「俺、欠席扱い…」泣



ラクシーヌ「あたしなんか点数引かれたわよ!?」(キーッ!)



マールーシャ「アクセルはどこだ?」(キョロキョロ)



ロクサス「……あそこ」汗



アクセル「ブレーキとアクセルって紙一重だよな。アクセルなんて突っ走るだけなのに。俺、少し歯止めかけなきゃいけないよな。突っ走ってばっかだからいつもいつも失敗するんだよな。あいつの言う通りだよな、これからはアクセルを改名してブレーキって名乗ろうかな。うん。それがいい。そうしよう。そうすればきっと道は開けるさ……」(ブツブツ)



マールーシャ「怖っ!!何してんの、あいつ!!」(ヒイィ!!)



デミックス「無視されたのが相当ショックだったみたいだよ〜」(哀れみ)



ロクサス「たしかに、あんなに会話が噛み合わない教師は初めてだよ」(ゲンナリ)



ラクシーヌ「てゆーかウケ狙ってんのかしら…」



デミックス「笑えないよ…」(フッ)




6組をどんよりした空気が包む中、時間は刻一刻と過ぎていきます!!


次に待っていたのは
古典でした…


.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ