狭間の扉
□機関幼児化現象
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ロクサス:「やっば!寝坊したぁ!!」
ココは城内のロクサスの部屋
今朝は、緊急集会があるにもかかわらず熟睡してしまっていたらしい
ロクサス:「うっわー、廊下に誰もいないよ〜。皆、集まってるんだろうなー」
静まり返っている廊下
そこを早足で向かう
ロクサス:「それにしても、緊急集会なんて……なんかあったのかな?」
そんなこんなで会議室(?)に着いた
意を決し、扉を開ける
ロクサス:「ゼムナス、ゴメン!寝坊………あれ?」
椅子には誰一人として座っておらず、機関員も見当たらない
ロクサス:「あっれー?部屋違ったかな?」
そんな事を考えているロクサスの足に、何かがぶつかった
……いや、ぶつかってきた
ロクサス:「へ?何?」
下を向くと、一人の子供が足に抱きついてこちらを見つめていた
年齢は5歳ぐらいだろう
ロクサス:『なんだろ、この子?』
ふと見れば、他にも子供はたくさんいた
ロクサス:『と、とうとうゼムナスも人さらいを!?……まさか今日の集会の内容って…!』
ロクサスが最悪の事態を想像していると、足に抱きついている子供が口を開いた
?:「おにーちゃん、なまえは?」
ロクサス:「俺はロクサスっていうんだ……なぁ、君はどうしてココにいるんだい?」
?:「わかんなーい!」
ロクサス:「そっか…そうだよね……」(泣)
やはり自分の予想は間違っていなかった、と落胆していると
?:「でもね、おれのなまえならわかるよ!」
ロクサス:「そっかぁ。なんて名前?」(ニッコリ)
あきらめて子供と同じ目線までしゃがむ
?:「おれのなまえはデミックスだよ!きおくしたか?」
ロクサス:「……はい?」
?:「このやろう!それはオレのセリフだろ!?かってにつかうなよ!!」
?:「まったく、ひとりだけおにいさんにだきついたりしてズルイですよ?」
聞いた事ある声、見た事ある顔、個性的な特徴……
ロクサス:「なぁ、もしかして君達は……アクセルとゼクシオン?」
子アクセル:「そーだぜ!きおくしとけよ!」
子ゼクシオン:「よくわかりましたね」
子デミックス:「みんなー!ロクサスがおれらのこと、しってるっぽいよ〜♪」
「「わーいッッ!!!!」」
向こう側から走ってくる子供達
ピンク髪、女の子、前髪分け、眼帯、トランプ、顔に傷、体デカイのが二人、そしてとどめに
色黒がいた………
ロクサス:「皆ァァァァァ!!!??」
《機関幼児化現象》
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