返して!私の平凡ライフ

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『』…心の中・ナレーション的な

「」…喋ってる言葉



侑希『春。…それは始まりの季節である』

侑希「私の教室はー、っと…B組か」

侑希『そして』

侑希「お、席はここだね…お隣さん!よろし、く…ね…?(最初は元気良く、最後は歯切れが悪くなる)」

萩太「……ふぁー(欠伸)」

侑希『出会いの季節でもある』

侑希「えぇぇぇー?!!(とりあえず叫んで下さい)」

萩太「…うるさいな」

侑希『返して!私の平凡ライフ。第一話』




侑希「なな、なんで生徒会様がわわわ私なんぞのお隣にいらっしゃりまするのですか?!(かなりテンパりどもる)」

萩太「知らない……ねむっ(無関心に淡々と)」

侑希「いやいやいや!ねむっとか、そんな可愛く言われても困るだけなんですが…(最初は勢いよく、段々と押し黙る感じ?)」

萩太「………だから、何?」

侑希「何?って聞かれても…ねぇ?」

萩太「疑問を疑問で返さないでよ(呆れて)。…あと、寝るから話しかけないで」

侑希「随分と自由だな…ってもう寝てるよ」

侑希『てかなぜ隣?!櫻宮と廼月なんて全然違うじゃんか!!生徒会とは関わりたくないのにっ!』

萩太「…………スゥー(寝息)」

侑希『くぁっ…!!でも可愛い!可愛すぎる!!』

謎の男『侑希!!(爽やかで優しそうに)』

侑希「……っ。だからこそ、関われない(固い決意のような、言い聞かせるような感じ。怯えている感じももちょっと出してほしい)」

先生「おー、みんな揃ったな。これから始業式だから移動だぞ。こら、廼月!起きろよー」

萩太「………ふぁー(欠伸)」

侑希『始業式兼入学式』

侑希「校長!話長いんだよ。会長の見る前に寝ちまうとこだったじゃないか。まったく」

煌夜「生徒諸君」

侑希「あぁ、会長!!いつ見ても麗しい!!!目の保養目の保養…」

煌夜「新入生、良く聞け!俺がこの学園の生徒会長、彪龍寺 煌夜だ」

侑希「あー、ヤバいわ。萌えるわ(ぼそりと呟く)」

煌夜「そして、この学園のトップだ。文句のある奴は後で来い。俺が相手してやるよ」

侑希「いつも思うけど、どこから来るんだろ…あの自信」

萩太「………あのさ」

侑希「ん?なに?」

萩太「その大きい独り言、どうにかなんないの」

侑希「口に出てた?」

萩太「うん」

侑希「あれま」

萩太「あれ、気にしないんだ」

侑希「うん。まぁ…ヲタクの性質<さが>、とでも言っとこうか…それより」

萩太「?…なに?」

侑希「その首を傾げる動作を止めて下さい」




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