Novel
□いいね!
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気持ちはどれほど伝わってるだろうか。
伝わっていても、いつか受け入れてくれるだろうか。
不安は拭えない。だって知ってる。少しずつ離れて行くのは当然。
当然なのだ。こんなに好きなのに。
「んまいっ、ここのパフェは格別っ」
アキラは、とても眩しい笑顔で、パフェに食らいついている。その表情にみとれている結城は、食べる手をすっかり止めている。
「お、なんだ結城、モタモタしてるとそっちのパフェにも食いつくぞ!」
アキラは結城をチラと見て言った。その食い意地に結城は、思わずプッと笑った。
このパフェには悪いが、今はアキラのほうが気になって仕方ないんだ。
言われて、やっとパフェに手をつけはじめた結城は、もう殆ど食べ終えてるアキラを見て言った。
「そうだアキラ、これからどっか行かないか。まだ時間あるし・・・ボウリングでもさ」
彼女を誘うかのように。