Novel

□おまえじゃないと
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血の気がひいた。
く、日下の夢でも見てんのか!?

聞き間違いであってくれ・・・。


「万里ぃ、そんなとこ・・・っ」

頭に血が上った。
あいつ許さねええええ!!!

なんであいつばっかり・・・第一天野は男っ・・・。


やっと冷静になった。
そうだ天野は男だ。万里は友達として絡んでる訳であって(多分だが)、俺は何を取り乱しているんだ。

もう少しで一線越えてしまうところだった・・・と思うと、日下に感謝すべきなのか。


今ある友情を壊さずに済んだ安心感。やっぱしこいつとはずっとつるんでいたいしね!

最初は顔が好きだったんだけど、でも、今はそれだけじゃないから。


「これからもヨロシクな、天野」

幸せそうな顔で眠る、想い人。そっと手をとり、握手する。


「万里ぃ・・・やん」


・・・やっぱし日下は許せねえ!!!
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