小春日和

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夜。

真っ暗闇の江戸はなんだか怖い。

山崎「あー…
寒いし恐いし暗いし怖いし…
夜の見回りとかないだろコレ」

最近、攘夷志士や浪士が江戸で多く見かけるようになった。
そのため、この真選組が夜に見回りをしている、というわけだ。

山崎「あ゛ー…もう帰りてー…」


突然、山崎の背後から
『ドサッ』と、何か大きなものが落ちるような音がした。

山崎「!! …え?」

山崎が後ろを振り返ると、
そこには見たことのない着物をきた少女が3人、折り重なるようにして倒れていた。

山崎「え!!?ちょ!! えええ!!?」

山崎は携帯を取り出し、

山崎「副長ォォ!!ちょ、早く来てェェェ!!」

と叫んだ。

土方『…うるせーぞ山崎 近所の迷惑も考えろ』

山崎「いやいや!!
そんなこと言ってられないですって!!」

土方『だから用件は何だ?』

山崎「女の子がァァ!! 女の子が後ろで倒れてて!!!」

土方『は? 詳しく言え詳しく』

山崎「今、俺が見回りしてたら、背後から『ドサッ!』っと音がして!!
見てみたら沖田隊長と同年齢くらいの女の子が倒れてたんですよ!!」

土方『…分かった、至急そっちに向かう
お前はそいつ等の様子見てろ』

言って、土方は携帯を切った。

土方「おい総悟、出かけるぞ」

沖田「へーい」

二人は屯所を出た。


山崎「どうしよう…
なんかびっくりしてテンパっちゃって
話大きくしちゃったかも…
ま、いいか」
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