小春日和

□02
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光。

今まで外は夕焼け空だったのに…

由梨「…畳のいい匂い…」

…あれ?
うちん家…畳ってあったっけ?

由梨「!!」

そういえば…
うち達、図書館にいたのに…!!

まさか…
まさか…!
…トリップ…!?

いやいやいやいや

ないよない
きっと夢だ…
うん、夢…

由梨「…ちょ! 萌絵、沙代!!
早く起きて!!」

萌絵「…ん…」

沙代「…何…?」

萌絵「…あれ、畳…
私の家、畳なんかあったっけ?」

沙代「あたしん家はあるけど、畳で寝ないしな…」

二人は首をかしげた。


その時、突然襖があいた。

土方「もう起きてたのか?」

由梨「ブオハァァ!! 中井ボイス!
夢じゃなかったァァァ!!」

由梨は、顔を真っ赤にして
興奮していた。

土方「は?何のことだ?」

萌絵「いやいやいや…え?
うそ…あの本って本物だったの?」

沙代「え…てことは、
…ほんとにトリップしちゃったカンジ?」

土方「…何だか知らねーが、
とりあえず落ち着いたらこっち来い」

土方は戻って行った。

萌絵「…トリップ…しちゃったね…」

由梨「トリップ…しちゃったな…」

沙代「これからどうするよ?」

由梨「真選組女中になる」

萌絵「一番隊隊長補佐になる」

沙代「…このあと、とっつぁん来るだろうから…かけあってみるか?」

「「いえっさー!」」

二人の声は見事にハモった。
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