Only My You
□気持ち
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ー大好きっていう気持ちは、なかなか変えられないけれど
嫌いっていう気持ちは変えられるー
私は、ちょっと嬉しくて・・・
アイツは、いつものように不幸だとしか言わない・・・
テスト明けのクラス替えとかあっちゃって・・・
Only My You
第三章 気持ち
「は・・?クラス替え・・・?」
「そうよ。レベル測定テスト明けよ?クラスの調節とか必要でしょ?だからクラス替えがあるのよ」
朝から、相川姫架と御崎真琴は話していた。
「ここのクラスはAランククラスだから、基本クラス替えなんてないんだけどね・・・アンタ微妙な立ち居ちだからどうなるか分かんないわね」
1年相川家クラスはA~Cクラスまである。
Cクラスから、順に能力が上がっていく。
「しっかし憂鬱だわ・・・せっかくコイツと一緒のクラスになれたのに・・・」
と、相川はブツブツと何か言っている。
「とにかく!!岡崎先生にAクラスになれって言われたから・・・そのっアンタは・・Aクラスのまま・・・かも・・・」
「あ?最後の方聞こえないんだけど?」
「〜っ!!だ〜か〜ら〜!!!!Aクラスのままかもって言ってるのよ///!!!」
「なんでそんな声がでかくなるんだ!?」
「はいは〜い!そこラブラブしなぁい!」
と神田と琴浦が間に入って来た。
「なっラブラブなんて///!!!「ラブラブなんてしてないぞ!?」
みんなが”えっ?”っと言った瞬間だった。
「どういう事かにゃ?まこちゃん?」
「あ・・・いやぁ・・そういうことじゃ・・・」
おかしい・・・いつものコイツなら
『なんだよ神田。なんか用か?』
とかなんとか言って絶対”ラブラブ”とか”べたべた”とか、そういう恋愛系にはつっこまない人なのに・・・。
「ちょ〜と来てくれるかな〜?御崎くん〜?」
と、琴浦は俺の肩をとって(実際には届いてないんだが・・・)教室の隅に行った。
「どういう事?」
「どういう事でもありません!」
「嘘だ!明らかに・・・」
「明らかに・・・?」
「ズバリ!姫の事好きでしょ!?」
「なっ!?」
「あっビンゴ!?図星!?」
「違う違う!!今は・・・ちょっと・・気になるっていうか・・・そういう意味とか・・・じゃなくて・・」
気になるんだ〜と琴浦はニヤニヤしながら言う。