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□ひまわりさいた。
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――向日葵が・・・

リュカの視線の先には下を向いてる向日葵があった。

今日は雲っていて日が差し込まないために下を向いているだけだが。

リュカは茫然と向日葵を見ていた。


「どうしよう・・・」

「どうしたの?リュカ」

リュカが振り向くとそこには赤い帽子をかぶった先輩がいた。


「ネス・・さん」
「今日は曇ってるねー・・。」

リュカはこくん、とうなずいた。
ネスは元気がないことに気が付いて背中を撫でてあげた。

「何かあったの?」
「ひ、向日葵が・・・枯れちゃったのかな?」
「え?」

ネスが顔をあげて向日葵を見る。
そのあとに雲をみる。

「それってさ、今日は日が差し込まないから向日葵が元気ないだけじゃないかな?」
「・・・・・・・・ほんと?」
「たぶん・・」

リュカが少しだけ安堵する。
そして向日葵に近寄った。

「元気になりますように」

そういって向日葵に笑いかける。




クラウス兄ちゃんが

お母さんが


見ていてくれるように


「ネスさん、ふわふわオムレツ食べよ!」
「まってよー。リュカったら・・」





ひまわりさいた。
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