stsk
□あの空の向こうの
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「明日は、きっと楽しい事がありますよ」
「む?そうか・・?」
「えぇ、僕が言うんですから間違いありません!」
僕は弓道場の更衣室で着替えながら宮地先輩と話していた。
いつも眉を寄せて眉間にしわが寄ってる先輩に一つお話してあげよう、とためしにいってみる。
すると少しだけ嬉しそうに微笑した。
まさかこんな反応が返ってくるとは思わなくて珍しいものを見たなぁと先輩をまじまじと見ていた。
「あーっずさぁ!」
「つ、翼?」
「遅いのだぁ!」
ぷんぷん、と怒りながら更衣室に入ってくる翼に宮地先輩は顔をしかめる。
「ごめんごめん、少しくらい待ってよ・・」
「十分待ったのだ!」
「ごめんなさい、宮地先輩。お先に失礼しますね」
僕は先輩にペコリ、とお辞儀をして更衣室をでようとした。
すると「む、木ノ瀬。ちょっと待て」と呼びとめられた。
「ん?なんでしょう」
「耳をかせ」
「なんです?」
「------------・・・・」
ボソボソ、と耳打ちされて驚いた。
驚くと、急に翼に引っ張られた。
宮地先輩はクスクス(笑)ながら手を振っていた。
「わわっ、ちょ、引っ張るな!」
「ぬー・・・・」