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□写真
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リュカはそのまま、また写真の前に行った。
ネスと少女の写真をにらむように見る。
少女の笑顔は向日葵のように輝いている。
「うー・・・」
いっそPKファイアで燃やしてしまおうか。
そんなことしてはだめだと頭では分かっているがあの時のネスの顔が脳裏をよぎる。
「あー・・・この子ね、ポーラっていうんだけど」
「?!」
リュカは驚いて横をみた。
そこにはネスがいた。
「ボクの友達だよ。」
「・・・嘘だ」
リュカがそっぽ向きながらいう。
ネスは苦笑する。こうおなるとリュカは当分なにを言っても信じてくれない。
「ボクはリュカが好きだよ?」
「嘘だ」
「リュカは?」
「浮気者なんて知りません」
「じゃあポーラのとこにいっちゃおうかな」
「えっ・・・」
「嘘だよ」
リュカとネスの唇がくっつく。
リュカは突然の出来事だったので、混乱する。
ゆっくりと離れるとネスはいたずらするような笑みで「まだ信じられない?」と聞く。
「ご、ごめんなさい・・・・」
リュカはトマトみたいに真っ赤な顔だった。
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