main
□やんでれ?
3ページ/5ページ
まけた・・・
負けた!
「クラウス、惜しかったね。でもボクのリュカを思う気持ちは君には負けなかったってわけだよ!」
ネスはそういうとリュカをぎゅっと抱きしめる。
ああー!くっつくな!
リュカはボクの弟だってば!
でも今はそんなこと言える立場じゃない。
ネスに負けたから。
「な・・なんだよ・・なんだよ!」
「クラウス・・・」
「ボクだってリュカと・・・!」
リュカは悲しそうな顔をしている。
わかってる。こんなの負け惜しみだってことは。
リュカは責任感が強いから余計に苦しめるだけだってことも。
「クラウス兄ちゃん・・」
「いいよ。ネスのほうがいいんだろ?」
「・・・」
リュカが、本格的に泣きそうだ。