オリジナル
□きみ。
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「どうしよう・・・」
爽子がうろたえていると千鶴から電話がきた
。
それはさっき爽子が電話をしたからだが。
『もしもし?』
「ちづちゃん・・・?!どうしよう・・・」
『何が?』
「私・・・男になっちゃった!」
おもいきって爽子が言う。
そのあとしばらく千鶴から応答がなかった。
『・・・・ええ?!』
「だから、男に・・・」
『ちょ、わかった!あやねに電話して龍の制服もっていくから待ってな!』
「う、うん。」
プツっと電話が切れる。
爽子は一息つくと自分の姿をもう一回見た。
短い髪にぺったんこな胸。
逆に自分が誰だかわからないくらいだ。