4部 短編
□だってと、言い訳
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だってと、言い訳
「#name#、君ウザいよ」
露伴先生が家のドアを開け、私の顔見て少しため息をついて一言
今日は、露伴先生から家に来いとメールがきたので、私は学校が終わり
露伴先生の家に顔を出したら、これだ。
いったい、私が何をしたというのか、露伴先生が来いというから
学校から急いで来たというのに、そんな暴言を吐かれた私は
今にも目に涙がたまり、あふれ出しそうになっていた。
それでも、今日は学校で色々とあって気分がブルーになっていたのに
私は、人見知りで自分の意識がはっきり出せない、いわゆる根暗だ
そんな、私を構っていてくれてた露伴先生、もしかしたら
根暗で、めんどくさい私に愛想が尽きたのだろか
その旨を伝えるために、私を呼んだのだろうか、もう、関わるなと言われるのか
「うっ、うぇふっうう」
等々、頑張ってこらえていた涙も堪えきれなくり、嗚咽と共に溢れ出した
はぁと、ため息を吐き出した露伴先生は私の腕を掴んだ
玄関から追い出されると思った私は、身体を強ばらせ
涙でグチャグチャの目をギュッと瞑った、追い出されると構えていた身体は
予想外に、前に引かれ背後でガチャリとカギの閉まる音がした。
吃驚して、ドアのカギを見ていると、露伴先生は掴んだ手を引いて
リビングまで連れてくると、私をリビングのソファーに座らせた
一連の動作に頭が着いていかず、気づいた時には
露伴先生がキッチンでお湯を沸かしていた。
「ろ、露伴先生?」
「僕は#name#、君のその性格が嫌いだ」
「……」
露伴先生は、私に視線も合わさず、やかんだけを見てそう言った。
その性格とは、私が直ぐに自己嫌悪に陥っては、勝手に落ち込んだりするこの
根暗で、めんどくさい性格のことを言っているのだろう。私だって嫌いだ
変われるのなら、変わりたい。だが、しかしそうは問屋が卸さない
教室の端で誰かが悪口を言っていようものなら、直ぐに自分の事を言っている
のではないかと、思ってしまい。仕舞には過去の自分の失敗を思い出しては
1人、自分のことを叱り続ける始末。変われるなら変わりたい
今日もだって、勝手に自己嫌悪に陥ってブルーになり、消沈
もしかしたら、そんな私を読み取り露伴先生は嫌気がさしたのだろうか
否、そうに違いない。