Secondry Fiction
□模索中
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鉄平の手は大きい。
あたたかい。
ふとそう思った。
彼の手に包まれてる夢を見た。
彼があたたかいのを知ると同時に、
自分が冷たいことも知った。
私は、
みんなに、
鉄平に優しくできてるのかなぁ…。
『リコ、いつもありがとう。』
夢でも彼の声は
優しくて、
私はいつもそれに甘えて
安らぐことしかできない。
そんな自分が嫌なのに、
もっと強くなりたいのに、
鉄平は、
そーゆー自分が嫌いな私ごと
包みこんじゃう。
おっきくて…
あったかい……。