10/28の日記

21:04
ライブ活動終了のお知らせ
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こんばんは


松本裕です


タイトルに書きました通り、今年2018年の12月をもちまして


松本裕のライブ活動を終わりにすることに決めました


驚かせてしまってすみません


出来ることなら、何も言わずにひっそりと活動を終えるのが僕の理想なのですが


例え隠そうとしても


そろそろ年末に差し掛かり、本来なら来年のライブが幾つか決まってくる時期


来年のライブスケジュールが真っ白なままになっているのを見れば


次第次第にバレてしまうことですし


それに今週末は岩手まで歌いに行きます


現状1年に1回しかお会いできない岩手の人たちに


こんな大事なことを隠したままお会いするのは、誠意に欠けると思いました


なので10月末には発表しようと考えていました


本当は10/24のワンマン終演後、ご来場くださったお客様にはまず直接お伝えしようと思っていたのですが


中止になってしまったため、こういった形でお伝えすることになりました


直接お伝えできずに申し訳ないです


理由については、隠すつもりも無いのですが


かと言って、二言三言で言えることでもなく


言葉足らずで誤解を生むのも心配なので、この場で細かい説明は控えます


個別に訊かれてもあまりうまく答えられないと思います


何か重大な出来事が起きた訳ではなく


ポジティブなものもネガティブなものも含めて、小さな沢山の理由が長年の活動の中で積み重なって


ステージに立つことにどうしても気持ちが向かなくなってしまいました


そのまま気持ちが入らない状態で歌い続けることは、僕自身の心も苦しく


お客様にも失礼なことだと思います


人生をかけて真剣に活動をしているからこそ、もう続けられないと判断しました


僕にとってライブ活動は、性格的に向いているとは決して言えず


常に「もう辞めてしまいたい」という気持ちを抱えながら歩んだ歳月でした


それでもここまで続けて来られたのは


お客様、ミュージシャン仲間、お店のスタッフの皆様、妻


色々な人が僕に力をくれたからです


「もうダメだ」と思うたびに、また「もう少し頑張ろう」と思わせてくれました


もっと何年も前に消えるはずだった僕の情熱


そこに薪をくべて、小さな火を繋いでくださった皆様に


心より感謝しています


ですが、ついに


それでも火を保てないほど、僕はくたびれてしまいました


ライブ活動を辞めるという気持ちを固めたのは、今年の初夏の頃でした


それからの日々は、約15年の活動の中で何より辛く苦しいものでした


ひとつは、辞めると決めたことでますます気持ちが切れてしまったこと


それでもお客様に情けないライブは見せられないし


ましてや、辞めようと考えていることを悟られるようなステージは


絶対にしてはならないと思い、いつもの何倍も頑張りました


もし普段と遜色ないライブをお見せできていたとすれば


それは僕の、アマチュアミュージシャンとしてのプライドと意地です


そしてもうひとつ苦しかったことは


皆様に嘘を吐かなくてはならなかったことです


はじめに書きましたが、活動終了を大々的にアピールすることはしたくなかったので


ギリギリまで内緒にしていました


次第に来年のブッキングのお話が来て、ライブハウスの方には少しずつ話していましたが


お客様やミュージシャン仲間には、基本的に隠していました


「これから時々ライブに来て、1枚ずつCDを集めます」


「来年ツーマンやりましょう」


「企画とかやってるので、良かったら出てください」


そういったお話に「もう辞めるんです」とは言えず


「是非またそのうちに」とはぐらかすようにして、嘘を吐いていました


それがとても辛かったです


だけど、その辛さ苦しさこそが僕の活動してきた歳月の重さなのだと思い


しっかり受け止めて胸に刻みました


今日こうして、ようやく打ち明けることができ


気持ちが軽くなる反面、またここからが苦しい日々になるのかなと思います


だけど最後まで僕らしく前向きに、感謝の気持ちを持ちながら精一杯のライブをしていきます


来年以降の話としては


「ライブ活動」は辞めますが、音楽自体を辞めることは無いと思います


自分に無理のないペースで、緩やかに続けていきます


ステージには立たなくなっても、何らかの形で音楽を発信していくことはあるかもしれません


また、新しいCDを作るということはずっと前から約束していたので


少し時間はかかるかもしれませんが、必ずやります


完成したらHPやSNSなどでお知らせします


ライブが無いので基本的に郵送販売になるかと思いますが


その時は少しだけ僕のことを思い出して、もし良かったら買っていただけると有難いです


引退後だからこそ出来ることも沢山あるような気がしているので


前向きに、楽しみながらやっていきます


全く会えなくなるのかというと、そういう訳でもなく


たまにお店にも、お客さんとして顔を出せたらと思います


ライブをしていると、なかなか人のライブに行こうという気にならないけれど


これまで出会った色々な人たちのライブを、来年からは純粋な気持ちで見に行きたいです


気が向いたらオープンマイクくらいには歌いに行くかもしれませんね、まだ分かりませんが


そして、今は新しいことに挑戦したい気持ちがとても強くなっています


上の方に「ポジティブな理由も含めて」と書きましたが


音楽以外にも、やってみたいことが沢山出てきたんです


振り返れば僕の人生は「学業」「引きこもり」「ライブ活動」だけでした


それもそれで悪くはないけれど


今この歳になって改めて、僕は僕のことをもっと知りたくなっています


今までと違う環境や経験を通して、どのように変わっていくのか


それについては、すごく楽しみです


もちろん不安もありますし、何も出来ずに終わるかもしれませんが


失敗するかどうかも含めて、とにかくやってみたいという気持ちです


なので、あまり湿っぽくならずに


笑顔で送り出してもらえたら嬉しいです


さて


最後にもうひとつ、活動終了までのことについて


11月は岩手遠征やマリエちゃん企画、アコボなど大きなイベントが目白押しですが


中でも22日の、僕の最後の企画ライブに来ていただけると嬉しいです


この日に若手ばかり集めたのは、次世代にバトンタッチしたい気持ちもあってのことでした


イベントタイトルで僕のことを「OVERAGE」と表現したのも


単純に「オーバーエイジ枠」という意味もありますが


この単語には「年月を経てくたびれる」というような意味もあるらしく


その点も、活動終了を念頭に置いて決めたタイトルだったのです


もう1ヶ月を切ってしまいましたが、頑張って良い夜を作ります


ご都合がよろしければ是非お立ち寄りください


12月には大長編ワンマンの第六夜があります


まだタイトルも決まっていませんが、最後に相応しいワンマンになるように


これから沢山考えます


最後と言いましたが、そうです忘れてはいけないことが


中止になった第五夜の振替公演です


実はSTAX FREDのスケジュールが年内はもう埋まっているので


振替公演は来年になる予定です、2月頃かな


という訳で、年内で活動終了と言いながら来年一夜だけ復活することになります


でもこれは本当に一夜限りの復活、僕としてはもう「引退後」という気持ちでいます


これを除いて、最後のライブになるのは12/28の幡ヶ谷36°5の予定です


一番長く、そして多くお世話になったお店です


やはり最後はここかなと思いました


「大々的にはやりたくない」という僕の気持ちを伝えて


最後も僕を中心にした企画やワンマンではなく、通常のブッキングとして組んでいただきました


それでいて、しっかり送り出したいというお店からのお心遣いとして「店長の企画ライブ」という形を取ってくださって


最後まで、出演者の気持ちに寄り添ってくれるお店でした


いつも通り、ちょっとだけいつもと違うかもしれないけれど


僕らしいライブで終えられたらと思います


突然のお知らせと、とても長い文章で失礼いたしました


まだ言い尽くせないことが山ほどあります


感謝もお詫びも全然表しきれていませんが


12/28のライブが終わったら、きっとまた改めて日記を書きますので


その時まで取っておこうと思います


読んでいただき、ありがとうございました


残り2ヶ月、短い期間ではありますが


最後の最後まで


何卒よしなに


▽次のライブ


11/3(土)紫波中央駅前オガールプラザ内情報交流館2F大スタジオ(岩手)
『BremenMusicFestival2018』
開場13:00
開演13:20
終演19:00
前売¥2500
当日¥3000
(高校生以下無料)
出演:優斗(主催)/菅野創一朗(主催)/東洋線/ヤナギサケビ/まっと/有田健太郎(東京)/中川正太朗(秋田)/松本裕(東京)
※4番手、15:15〜出演予定です


11/4(日)水沢おうちカフェMIUMIU(岩手)
開場18:30
開演19:00
¥1500+D
出演:トリオアクアマリン/松本裕/菅野創一朗

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