novel

□クリスマスの夜
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23時50分


「やっぱり来てくれなかったかぁ・・・」

アッシュ、会いたかったな。

もうこんな時間だし。来るわけない、か

「いや、まだ十分あるだろ。10分」

そうだ。まだ可能性はあるんだった。

来るといいなー、アッシュ・・・

早く、くると・・・



23時59分


ルークはすやすやと寝息をたてていた。

「・・・屑が」

バタンとドアを閉めると、ルークの眠るベッドへ向かった。

「・・・・・・」

ルークの顔を見ると、アッシュはため息をついてベッドに座った。

ふと時計を見る。

クリスマスは残り5秒。

カチッカチッと秒針が鳴る。


5、4、3・・・


カウントダウン。


・・・2、1


ちゅ、

「メリークリスマス」

“今日”が終わり、また“今日”が始まった。

「あっしゅ、すき・・・だよ・・・」

ルークは小さく微笑むと、再び眠りにおちた。

「フン、屑が・・・」

立ち上がろうとした瞬間、グイッと引っ張られてまたベッドに座らせられた。

「ルーク?」

「行かないで・・・一緒に、・・・」

ルークはアッシュの腕を掴んで離さない。

「・・・・わかった。だからちょっと離せ」

「・・・・・うん」

ルークは力を緩めた。

アッシュはさっさと着替えを済ますと、ルークの隣に寝転がった。

「もっと、こっち・・・」

ルークはアッシュを引き寄せるように抱きついた。

「ルーク・・・」

二人がぴったりとくっつくと、ルークは嬉しそうに笑った。

「あっしゅ、すき」

「そうか」

アッシュが優しく髪を撫でると、ルークは安心したように眠ってしまった。

「俺も寝るか」

寝る前にもう一度ルークを見た。

幸せそうな寝顔。

思わず笑みがこぼれた。


「愛してる、ルーク」


薄く開いた唇を塞ぐ。

ちゅ、と音をたてて離れ、微笑む。

アッシュは布団を掛け直すと、目を閉じた。




早く朝が来るといい。

これからはずっと一緒だ。

ルーク






クリスマスの夜
(プレゼントは枕元に。)

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