novel

□赤色のビー玉
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「・・・っ、ルークッ!」

ガイは自分の股間に顔を埋めるルークに限界が近いことを訴えた。

「ぷはっ・・・」

ルークはガイの限界を知ると、名残惜しそうに口を離した。

少しでも触ればすぐにでも達してしまいそうなガイの性器を見つめ、微かに微笑んだ後、ルークはガイに跨った。

「お、おいルーク! まだ慣らしてないだろ!」

切れたらどうするんだ、とガイは慌ててルークを制止する。

が、ルークはそんなことを気にする様子もなく、ガイの性器を掴むとゆっくりと腰を降ろしていった。

「くっ・・・・・は・・・」

流石に慣らしていない状態での挿入は難しかったようで、ルークは空いている片方の手で己の性器を掴むと、ゆるゆると扱き始めた。

「ふっ、あぁぁ・・・」

だんだん力が抜けてきているのか、体を支えている足がガクガクと揺れ始めていた。

ルークはゆっくりと深呼吸をすると、自身を扱く手は止めずに、ガイの性器を埋めていった。

「あっ・・・、くぅ・・・・ッ」

少し楽に入るようになっていた。

ルークはガイの性器の先端を中に埋めると、そこから一気に腰を降ろした。

「ああぁぁあっ!」

「くっ・・・ルーク・・・!」

あまりの激痛に悲鳴を上げるルーク。

だが、今のルークにとっては、痛みすら快楽と捉えているかもしれなかった。

ガイは、悲鳴を上げながらも、その顔に恍惚とした笑みを浮かべているルークを見つめた。

(ルーク・・・本当にどうしたんだ・・・?)

心配だった。

ルークが中にガイを収め、その余韻に浸っているとき、ガイはシーツが赤く染まっていることに気づいた。

「ルーク、大丈夫か?今ので切れたろ?」

「はっ・・・はぁ・・・大丈夫、だから・・・」

ハァハァと荒い呼吸をしているルークは、とても平気そうには見えない。

心配で上体を起こしたとき、ガイはあることに気が付いた。

自分の胸の辺りが赤く濡れているのだ。

そこにはさっきルークが手をついていた・・・。

「ルーク!」

「?」

ガイは、ルークの右腕を掴むと、手首を見た。

すると、予想通り、そこからは大量の血が流れ出していた。

「ルーク、お前・・・!」

「? ・・・あっ、ぅン・・・やぁっ」

もう落ち着いたのだろう。ルークはガイを気にすることもなく、腰を振り始めた。

その間も、ルークの手首からは血が流れ続けている。

上からも下からもピリピリとした痛みがルークを襲う。

もう既に、ルークにとっては痛みも快楽のひとつでしかなかった。

「はあぁん、ガイ・・・ガイぃ・・・っ!」

「・・・っ、ルーク!」

もうやめろ。そう言っても今のルークには届かなかった。

接合部が生み出す快楽に溺れてしまっているルークに、出血していることをわからせるのは、簡単なことではなかった。

行為をやめさせようとしても、ただただ揺れて甘く喘ぐだけ。

だが、血に染まっている手首を見せることで、ようやく気づいたらしい。

ルークは動くのを止め、少しばかり悩む素振りを見せると、手首を口元へ移動させた。

そのままぴちゃぴちゃと血を嘗め始め、それに合わせて動きを再開した。

ルークはとても気持ち良さそうにうっとりと目を細めると、自分のイイところを探すように動き出した。

ようやく前立腺を探し当てると、そこ一点を集中して攻め立てた。

「あぁん、ふぁっ・・・ひあっ、んぁあ!」

ルークは狂ったように喘ぎ、腰を振ると、最後に甲高い悲鳴を上げ、果てた。

強い締め付けに、ガイも少し遅れて中で果てた。
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