novel
□伝えようとした
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行為の後、ルークはぐったりとしていた。
アッシュは服の乱れを直すと、ドアへ向かって行った。
「もう、行くのか」
「・・・・・・」
出ていこうとするアッシュに声をかけると、アッシュは足を止め、チッ、と舌打ちした。
「起きてやがったか」
「なぁ、もう行くのか?」
もうちょっとここに居ろよ。
ルークの方を見ると、ルークは寂しそうな顔をしてこちらを見ていた。
「・・・チッ、今晩だけだからな」
「うん・・・・・ありがとう、アッシュ」
にこっと笑うルークを見て、アッシュはため息を吐くと、ベッドに足を向けた。
♪
なぁルーク。
こんな臆病者を許してくれるか?
伝えようとした
(僕は不器用だから、君を傷付けることしかできない。)