novel
□dark side
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「なぁ、なんで・・・殺したんだ?」
「なんでってか? もちろん、あの部屋から出るためさ」
「本当にそれだけか?」
「何が言いたいんだ、ルーク」
「いや・・・なんでもない」
「ルーク」
「?」
「俺が、お前を守るから。お前のためなら何を犠牲にしても構わない」
「何・・言ってんだよ」
「なぁ、ルーク。知ってるだろ、俺がファブレに復讐しようとしてたこと」
「あぁ、知ってる」
「俺は今、復讐を実行に移したんだ。アッシュを殺したことで、完了した」
「・・・・」
「お前が死ぬことはない。俺に任せてくれ。・・・ルーク、お前は生きるべきだ」
「でも、俺にはローレライを解放して、世界を守るっていう役目が」
「世界なんか放っておけ! お前は生きなきゃいけない。死んだり消えたりしたら、許さないからな」
「ガイ・・・」
世界なんか放っておけ、か。
ぎゅっと抱き締められて、耳元でそう叫ばれて。
少し、意志が揺らいだ。
でも、
「俺は、ガイやみんなに生きていてほしい」
だから、役目を果たすんだ。
♪
「許さない」
役目なんか果たさせない
お前は、俺と生きるんだ
一緒に、世界の終焉を見届けようじゃないか?