短き夢

□拍手
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月影よ 満たすがいい
この世界のどこまでも
苦しみの唄を

私たち 響かせるぞ
この世界のどこまでも
喜びの歌を


迷いはしないさ
私の進む道は決まっている

ホラ、誰かの泣いてる声がする


引き止める声がする
馬鹿だと笑う声がする

邪魔をするなら超えるだけ

この先は地獄だと
教えてくれる声がした

ついて来るなら守るだけ

地獄に住むつもりはないよ
当たり前

舞い上がる羽は この心にある

君の中にも眠ってるだけ

鎖なら断ち切って
番人なら一緒に振り払おう


だから今すぐ
Flaying Go To The
Yourdream!















「………ナニ他人ン家の
ベランダで高らかに歌ってンですかァ?」

「お、お帰り一方通行。

いつから聴いてたんだ?」

「最初っから」

「そう………」


つ と視線を上げる。


「月が綺麗だね…………」

「テメェ、そのカッコ………」

「ああ、うん。
これから仕事。結構デカい奴」

「……………」

「さて、と。
家主さんも帰って来たことだし、
もう行くかな」

「オイ」

「ん?」

「もう一回だけ、
歌っていけ」

「……………うん」













END

(一方通行)
(あ゙?)
(行ってきます)
(…………とっとと帰って来い)




*拍手*感謝*
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