創作の夢見窓

□寝顔―side夏奈
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「夏奈(かな)〜。次の授業なんだっけ?」
「えっと、国語だけど」
「りょーかい」
「楓(かえで)寝る気でしょ」
「なぜバレた!?はっ、もしや愛の力?」
「なにアホなこといってるの。国語の時はいっつも寝てるじゃない」
「そうだっけ?」
「そうよ」
「つれないなぁ。恋人なんだからさぁ
ソコは嘘でも愛の力だって言ってよー」
「はいはい、寝るんだったらそろそろ寝たら?」
「うわっ、ひっどーい」

キーンコーンカーンコーン
ガラ

「授業始めるわよ〜。早く席に着きなさい」
「それじゃあ授業終わったら起こしてね」
「分かってるわよ、オヤスミ」
「うんオヤスミ」

貴女の寝顔を見る。
それが私の楽しみのひとつ。
しかも、一番の楽しみ。

だって、貴女の寝顔はとても綺麗だから。
普段の顔も十二分に魅力的だけど
寝顔はまた違う魅力がある。

最近恋人になって知ったことだから
まだ確かなことは分からないけど。

これから知っていこう。
時間は沢山あるのだから。
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