雷門

□お前には悪いけど
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雷鳴×シャドウ
日本代表選抜試合後


「ここにいたのか」
シャドウ「…お前か」
「おいおい、先輩にその言い方はないだろ」
シャドウ「…」

そんなことを言いながら俺の隣にこいつは座る。
歳上だけどこのアホらしい性格に雰囲気だ、周りの扱いは雑になる。
本人も堅苦しいのは嫌だから別に今更何言われても平気だぜーと言っていた。

雷鳴「落ち込んでるか?」
シャドウ「…うるさい」
雷鳴「可愛くない野郎だな」

そう、先日行われたFFI日本代表選抜試合。
俺は落選した。
俺の持てる力全て出し切ったつもりだから、その結果だと思ってる。
けど、やっぱり選ばれたかったと後悔もない訳ではない。

雷鳴「お前は怒るけど、俺はこれで良かったと思うぜ」
シャドウ「…は?」
雷鳴「だから、怒るなって」

少し頭に来た俺は雷鳴の方を見る。
雷鳴は笑って俺の見てたから、怒る事はできなかった。

シャドウ「…何だよ」
雷鳴「だって、お前とサッカーできるから!」
シャドウ「!」
雷鳴「お前とサッカーしてられるだろ?」

驚いて目を見開いた。
そんな俺に雷鳴顔を近づけ、頬に柔らかい感触がした。

何をされたのか分かり、頭の中ぐしゃぐしゃになる。
顔が熱い、きっと真赤になってるだろう。
こいつは…。

雷鳴「ははっ!真赤だぜ、シャドウ」
シャドウ「…雷鳴」

しばらく、胸の騒ぎと顔の赤らみが消えてくれなかった。

***

(あれ?照れた?)(…黙ってろ)



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