白恋

□疾走
1ページ/4ページ




桜が咲き、僕は白恋中に入学した。

あれから、僕はずっとアツヤのマフラーをしてる。
自立とか言いながらも、これだけは手放す事が出来なかった。
いつもアツヤがしていた軟らかい生地の白いマフラー。
これが、唯一僕とアツヤを繋いでいる絆みたいなものだと思ってた。

クラスにもすぐ馴染み、新しい友だちができた。

サッカー部にも入り、新たな仲間と出会った。

僕のマフラーに疑問を持つ人もいたけど、大して気にはならなかった。
これは、アツヤだから。

アツヤが見てくれてると思うと、何でも頑張れる。
何だってやれる。
僕の精神的支えだった。


次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ