海外
□恋心
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一之瀬「マークって、好きな子いる？」
マーク「……は？」
事の発端はカズヤが急に聞いてきたこの質問からだった。
練習の休憩中、二人になった所を急に聞いてきた。
マーク「何だよ急に」
一之瀬「いや？マークってクールだけど好きな子位いるのかなーっと思って」
カズヤは俺のとって憧れだ。
それは一緒にプレーしてる今でも思っている。
けど俺が考えていたカズヤと現実のカズヤは違った。
私生活でも真面目で切実な性格だと思ってた。
けど実際は違っていた。
全然クールじゃないし、変な事を急に言い出す。
明るく前向きで行き当たりばったりな性格だ。
俺がずっとクールな人柄だと思い込んでいたからショックだっ。
そのギャップも個性だろうと思ってるけど。
マーク「…いないけど」
一之瀬「えー。いないの？」
マーク「カズヤはいるのか？」
一之瀬「うん。いるよー」
カズヤに好かれるなんて、その人は幸福者だろうな。
人想いで優しくてサッカーも上手くて。
その上かなりカッコいい。
日本人顔が好きだという人もいるし。
一之瀬「って言っても遠距離だけど」
マーク「遠距離?」
一之瀬「そう。めちゃめちゃ遠いの」
カズヤが惚れるなんて、どんな人なんだろう。
やっぱりカズヤみたいに綺麗な人かな。
マーク「意外だな」
一之瀬「そう？ずっと昔から好きだったから」
マーク「…一途？」
一之瀬「うん。俺、結構一途だなぁ…」