海外

□旅路
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あれから練習に練習を重ねて、俺達は中学二年生になった。
FFIも近付いて来ている。
世界の凄い奴らとプレー出来ると考えると居ても立ってもいられない。

ディラン「行くよ!」
マーク「ああ」

学校が終わり足早に帰宅を急ぐ。
俺達はユニコーンの共用施設で練習している。
練習日はほぼ毎日で、バスに乗り施設へ急ぐ。

俺達は、強くなれた。
そしてこれからも強くなり続ける。
世界一を目指して。
ディランやカズヤと一緒に。



最近俺は、サッカー以外にも気になることがある。
最近とは言えないけど。
結構前から。
ディラン。
ディランが気になって気になって仕方ない。
学校でもサッカーしてる時もディランの事ばかり考えている。
つい目で追いかけてるし、他の人と話しているのを見るとムカついて仕方ない。
この感情、カズヤに言わせると俺はディランが好きらしい。
ちゃんとした恋愛感情で。
俺も自分自身では気付いてた。
けど認めたくなかった。
ディランは仲間であり一番の友達だから。
もし俺が気持ち伝えてこの関係に皹が入ったら……。
ディランが俺の側にいないなんて考えられない。
一番の俺の理解者で、家族同然の存在。
こんなに大切に想ってるディランを失うなんて、俺には無理だ。

そんなこんなで、いつもどうすればいいのか分からないまま過ごしている。
今日もいつもと変わりようのない一日だと思っていた。

そう思っていた。


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