浅夢物語
□みんなでハンバーガー
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千鶴が某ハンバーガー店でアルバイトを始めました。
心配で、全員で来ちゃいました。
「いらっしゃいま…皆さん!」
「その…なんだ…どうだ千鶴」
「 ? 」
「誰かさんがねー、千鶴ちゃんのことが心配で心配でいてもたってもいられなかったんだってさ」
「そうだったんですか!ありがとうございますっ」
この笑顔だけでお腹いっぱいだよなぁ、なんて考える幹部達。
「ふふふ…ぁ、ご注文はお決まりですか?」
「俺ハンバーガー2個ピクルス抜きで!」
「ガキだな」
「だって、酸っぱ辛いじゃん!」
「だからガキだって言ってんだよ」
「千鶴ちゃん、じゃあ俺はピクルスだけ!」
「「それは無理だろ」」
馬鹿2人から突っ込まれて落ち込む馬鹿。
「じゃあ俺は千鶴で」
「ぇ…」
「左之さんずりぃー!じゃあ俺も千鶴!!」
「ガキは牛乳でも飲んでな」
「オッサンは黙ってなよ」
「はいはい君たちうるさいよー。えっと僕はー…ハンバーガー単品20個とポテト単品20個と飲み物はコーラ10本で。あ、サイズは全部LLで。ちなみに支払いは土方さんが」
「ふざけんな!!」
「おっ!わりぃな土方さん!」
「おめぇも調子に乗んな新八!はぁ…山崎はどうすんだ」
「いえっ…俺は…」
「では、山崎君には、コーラに石田散薬を入れて飲んでもらいま」
「副長にお任せします!」
「…おう」
「なんだトシ、気前がいいな!じゃあ俺もハンバーガー20個…」
「近藤さんまで総司みたいなこと……。まぁハンバーガーくらいならいいけどよ」
「よっ!色男ぉーっ!!」
「総司、あんたは少しは遠慮をしろ」
「そういう一君は何にするの?」
皆の視線が斎藤に集中する。
「…スマイル」
「「「「 !!!! 」」」」
「スマイル0円ですっ」
満面の笑みを斎藤に向ける千鶴。
一度でいいから言いたかったらしく、全力の笑顔だ。
((((こいつが一番良い注文したな…))))
みんなでハンバーガー
(「店内でお召し上がりですか?お持ち帰りですか?」)
(「「「「千鶴(ちゃん)をお持ち帰りで!」」」」)
了