浅夢物語

□次に貴方に逢うときまで
1ページ/2ページ








もしも…













もしもね、土方さん


























貴方があの時…あの最期の時に



『生きろ』



って言わなければね、

すぐにでも追いかけてゆきたかった。












崩れゆく身体は花弁が舞うように散っていった。




残されたのは、

隊服と、わたし。

そして、残響のような、貴方の言葉。















一人、また一人といってしまった。

そして、貴方も。





後ろ姿を見送るしか出来なかった。

みんなが、貴方を頼むとわたしに言って去っていった。





土方さん
















わたしは今も、


一人で生きています。











次に貴方に逢うときまで

(此処にいます)






次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ