浅夢物語
□若葉にさす光
1ページ/3ページ
窓の外で、朝鳥が鳴き始めた。
朦朧とする頭から、意識を覚醒させる。
あぁ、朝か。
結局、一睡も出来なかった。
あの後、先生達がどうしたのか何て考えたくもなかった。
それでも、嫌な想像は何度も頭に浮かんでは消え。
結局、朝を迎えた。
学校行きたくねぇー…
ぐしゃぐしゃと前髪を掻き分けながら溜め息をつく。
夢オチなんて…無理だよな。
だって寝てねぇもんな。
自嘲気味な笑いが漏れる。
『また明日ね』
先生の言葉が甦る。
まともに顔なんて見れねぇよ、と思う。
けど、逢いたい。
矛盾してるけど、逢いたいんだ。
逢いたくてしょうがない。
「ははっ………」
もう一度、自嘲気味な笑いを漏らして、ベッドから重い腰を浮かす。
.