坂本龍馬〜巡り合い〜
□後日談壱
1ページ/3ページ
<ナミ>
「…」
<龍馬>
「…」
<ナミ>
ちょっ…も、もう…どうしよう。
ずーっと会いたくて。
好きで好きでどうしようもなくて。
何の障害もなく「好き」って言える日が来たら、ふたりでしたいと思っていたことはたくさんあったはずなのに…。
こうして実際向き合ってみると。
「…」
<龍馬>
「…」
<ナミ>
…なっ…なんにも言えない!!
お互いただ正座して見つめ合ったままで…。
う、ううん。
もはや見つめ合うことすらできていない。
私、完全に照れちゃってるよ!!
りょ、龍馬…なんか言って!
<龍馬>
「…あー…その…」
<ナミ>
…よかった。
私の願いが龍馬に通じたみたい。
龍馬が口を開いてくれたから…私は聞き漏らさないようにそっと耳を傾ける。
<龍馬>
「あれじゃな、腹が減ってきたの」
<ナミ>
「…」
…さっきお昼食べたばっかりなのに。
「うーん…」
やっぱり会話が続かないよ。
<龍馬>
「はは」
<ナミ>
「…」
視線を上げたら、龍馬は赤い顔をして頭をかいていた。
なんだかとても嬉しそうで…。
思わず、見とれるくらいに。
そうだ、私…。
もう見とれてもいいんだ。
今日からずっと一緒。
大好きな龍馬と、ふたりで過ごす毎日が始まるんだから。