坂本龍馬〜巡り合い〜

□後日談壱
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<ナミ>
「…」


<龍馬>
「…」


<ナミ>
ちょっ…も、もう…どうしよう。

ずーっと会いたくて。
好きで好きでどうしようもなくて。

何の障害もなく「好き」って言える日が来たら、ふたりでしたいと思っていたことはたくさんあったはずなのに…。

こうして実際向き合ってみると。

「…」


<龍馬>
「…」


<ナミ>
…なっ…なんにも言えない!!

お互いただ正座して見つめ合ったままで…。

う、ううん。
もはや見つめ合うことすらできていない。

私、完全に照れちゃってるよ!!

りょ、龍馬…なんか言って!


<龍馬>
「…あー…その…」


<ナミ>
…よかった。
私の願いが龍馬に通じたみたい。

龍馬が口を開いてくれたから…私は聞き漏らさないようにそっと耳を傾ける。


<龍馬>
「あれじゃな、腹が減ってきたの」


<ナミ>
「…」

…さっきお昼食べたばっかりなのに。

「うーん…」

やっぱり会話が続かないよ。


<龍馬>
「はは」


<ナミ>
「…」

視線を上げたら、龍馬は赤い顔をして頭をかいていた。
なんだかとても嬉しそうで…。

思わず、見とれるくらいに。

そうだ、私…。
もう見とれてもいいんだ。

今日からずっと一緒。
大好きな龍馬と、ふたりで過ごす毎日が始まるんだから。
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