季節イベント用短編集
□ごめんなさいのKissing You
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<龍馬>
「ナミ、ほれ!
これはお詫びの品じゃ!」
行列のできる菓子屋で買った絶品の饅頭ぜよ!
食べるのが好きなナミのことじゃ。
きっと許してくれるはず。
<ナミ>
「…」
<龍馬>
おや。
い、いかん!
ナミが、ぷいっとしおった。
「ナミ…」
ちやちや…。
これもダメっちゅうことかえ。
んー…むむ。
ちくと安易すぎたかもしれん。
他の手段を考えねば。
「ナミ、見てみぃや!
ニワトリのモノマネぜよ!」
<ナミ>
「…」
笑わせるのもダメかえ。
<慎太郎>
「姉さん、そろそろ許してあげてもらえませんかね?」
<ナミ>
「慎ちゃん関係ないでしょ」
<龍馬>
他人に仲裁してもらうんもダメかえ。
んあぁぁぁぁーもう!
上手くいかんぜよ!
そうこうしておる間に…。
すっかり夜になってしもうたきに…
どういたらええがじゃ。
冬も寒さが増すというんに…。
このままではナミの冷たさに凍えてしまうぜよ。