○Novel
□阪急電車
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[あらすじ]
隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった……。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車──人数分のドラマを乗せた電車はどこまででもは続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。
[感想]
最初は地名が多く読むのが大変でしたが、それを読み終えると楽しい世界がひろがってました。
短編が連続しているような作品で面白い作りだったので楽しかったです。
「あぁ、こことここが繋がってるのかー」と思えます。
繋がっているようで繋がっていない。繋がっていないようで繋がってい。そんな不思議な感じで本当に楽しかったです。
私は電車があまり好きではありますんが、この話を読んだら電車の“いろんな人が集まる”という奇跡的な部分が見えてきて「電車も悪くないかも」と思えてきました。
読み終わった後、登場人物たちの作品が終わった“その後”が素敵なものであって欲しいと思いました。
そんな温かく柔らかい気持ちになれる小説でした。
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