知識

□C宝篋印塔(ホウキョイントウ)
1ページ/1ページ

 宝篋印塔は、宝篋印陀羅尼を納めた特別な形の経塔のことで、塔そのものが大日如来を表わし、塔身の東面に阿閃如来(あしゅくにょらい)、南面に宝生如来(ほうにょうにょらい)、北面に不空成就如来(ふくうせいじゅうにょらい)の金剛界四仏(こんごうかいしぶつ)の梵字種子を刻むことが通例です。五輪塔とともに日本古来の仏教として広くつくられてきた塔型ですが、基檀の上に台座があり、その上に四隅に隅飾突起がある五重の段のある屋蓋をあげた方形の塔身をのせて作られるのが特徴です。
 宝篋印塔が表示する五方(ごほう)、五門(ごもん)、五智(ごち)、五如来(ごにょらい)は次のとおりです。

五方
・塔
・東面
・南面
・西面
・北面

五門
・方便門
・発心門
・修業門
・菩提門
・涅槃門

五智
・法界体性智
・大円鏡智
・平等性智
・妙観察智
・成所作智

金剛界五如来
・大日如来
・阿閃如来
・宝生如来
・阿弥陀如来
・不空成就如来

胎蔵界五如来
・大日如来
・宝幢如来
・開敷華王如来
・阿弥陀如来
・天鼓雷音如来

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ