NO.6 小説

□『あなたの魅力をひきだしたー 』
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紫苑の結果。


紫苑の魅力は『メガネ:諦める 制服:7割増 猫耳:9割減 スーツ:8割増 水着:3割増 浴衣:2割増 すっぴん:激カワ』となります。


「あっははは!あんたのすっぴん:激カワって…激カワ…ふっはははは…ははっ」
「僕は女じゃない…」

紫苑はむっつりと述べる。

「いや、あんたさ、こうすんごい可愛い顔するんだよな。」
「そうなのか?」
「そう、あんたが風呂から出てきた時だよ」
「?」

ネズミはさっきの仕返しとばかりに今度は自分から近寄って、と紫苑の顔にある蛇模様の痣をするりと指で撫でる。

「そう風呂の時。上半身とかさ風呂上がりで着ていないし…この蛇模様の痣がすごく艶めかしく映るんだよな…」
「な、艶めかしいって…それは可愛いとはちょっと違うんじゃ」
「そう艶めかしいのに、あんたは純粋。その綺麗な髪のように真っ白。そのギャップがあって可愛いんだ」

ネズミはそのまま、紫苑の服の中に手を潜り込ませて、するすると痣を辿って行く。

「わ、くすぐったいって…」
「くすくす…紫苑は相変わらず敏感だな」

ネズミは紫苑の耳元で囁いた。

「それと紫苑ってさ、猫耳:9割減ってあったけど、俺はつけたらすごく可愛いと思うな」

もちろん耳だけでなくしっぽとかもちゃんとつけて服もそれなりに違うのを着せるのだ。

「確かに僕が猫になったら、ネズミを追いかける」
「…俺がネズミだから?」
「そう」

ネズミは紫苑がネズミを獲物として必死に追いかけている想像をするが、どうみても猫>ネズミというより猫<ネズミという図ができる。
それ以前に猫がのほほんとしていてネズミを誘惑して一緒に遊ぼうとかでじゃれあうという想像しかできない。

ネズミは内心すごく悶える。
なんだろう、この可愛い生物。
甘いお坊ちゃんのはずなのに、俺は紫苑に心底惹かれている。
イヌカシには厄介なお荷物と言われたけど、どうやっても自分はこれを手放すつもりにはなれない。

「さて、陛下。もう夜も遅いですしあとはベッドでじゃれあいながら眠りましょうか?」





(…ベッドでじゃれあうというのはあれです。夜の運動です。)


END
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