03/18の日記

05:17
雅峰先生の適当講座その1
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雅峰「さて、出番はあるがまるで威厳も有り難味もない隊長様からの、どうでもいいお勉強タイムだ」

雅峰「ありがたく聞くように」

雅峰「今日は一之瀬雛十一番隊副隊長を題材にお話ししよう」

雅峰「雛ちゃんリョーチャンと呼び合う年の差が酷い私と彼女だが、その斬魄刀は姫鬼。炎熱系で爆発の能力を持っている。」

雅峰「爆発には風も伴うので気流系では?と思う人もいるだろう」

雅峰「ではそれを解き明かすためにも、爆発と燃焼は何が違うかを解説しなければならない」

雅峰「それは、圧力である」

雅峰「そもそも点火→伝達(燃焼)→爆発の順に起こるのだが、爆発は燃焼の一部でもある。ややこしいのでポピュラーなプロパンガス爆発を例にしよう」

雅峰「屋外で空気中のガスに点火した場合と、屋内で点火した場合」

雅峰「後者は高温により体積が増え、膨れ上がった空気たちで圧力は増加する。なぜなら燃焼の伝達速度が、気体が外部へ逃げるより遥かに速いからだ」

雅峰「この格差ある圧力が開放されるのを『爆発』と呼ぶ、」

雅峰「石炭の粉が舞う炭鉱内で起きた粉塵爆発事故なんかはこの典型だし、風船を針で割るのもある種の爆発と言えるかもしれないな」

雅峰「ちなみに燃焼伝達速度が音速を超えると爆轟(ばくごう)といい、ダイナマイトよろしくドッカーンと行くが」

雅峰「音速さえ超えなければ爆燃(ばくねん)である、だから打ち上げ花火や銃は、音は鳴るし弾頭が音速を超えても燃焼速度は音速未満なのでこっち」

雅峰「つまり、爆発能力である限り、姫鬼は炎熱系なのだ」

雛「あのさ…」

雅峰「おや、なんだい?」

雛「姫鬼って、正しくは爆風を生み出す斬魄刀なんだけど……」

雅峰「……」

雛「……」

雅峰「つまり、霊力から変換された爆風が二次的に急激に温度を上昇させ圧力差を生み出しているわけで、本来の用途とは違うと?」

雛「うん、だから真空中でも風ごと生み出せるよ?姫鬼は気流と炎熱の中間だと思うんだけど?」

雅峰「きょ、今日はここまで!」

雛「えー…」

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