にゃんこR18

□はっぴーばれんたいん
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年が明けて1カ月と少ししか経ってないのにこの雰囲気って…。
今までバレンタインというイベントを大して意識した事がない健二にとってそれは異様な光景なのかもしれない。
女の子ならこの時期が来ると誰に渡す?∞こ、告白っ?!≠ネんてドキドキしながら日々を過ごしていても
まったく問題にはならない。
そして、健二は今このチョコレート特設会場≠ンたいな所にやってきてる…。
理由は簡単だ。
去年のバレンタインに佳主馬から送られた高級チョコを1人でぺろりと食べたところ「御礼は倍返しだよ?」
なんて言われ「あははー。」と適当に受け流してたらホワイトデーには翌日に響く程の情事を迫られてしまったのだ。
だから何としても今年のバレンタインは自分から渡す事によってその行程を回避する予定なのだ。

「こ、ここで引いちゃマズイ。が…頑張れ。自分」

とりあえずイベント当日までになんとかチョコを入手すればいいんだ。
ラッピングなんかはお店の人がしてくれるし、逆チョコとかも流行ってるし男の自分がチョコを購入してもおかしく
ないだろう。渡す相手も…お、男だけど…orz
色々心が折れそうになりながらもどのチョコがいいのか店舗巡りなんかをしてみる。
すでに渡す相手の事を考えながら行動している時点で、他の女の子とまったく変わりない心情だという事に
本人はまったく気づいてないらしい。


《はっぴーばれんたいん》


ふと目に止まったウサギのシルエットをしたチョコ。その他に入ってるチョコも色とりどりで見た目もきれい。
他の店舗で色々チョコを見たけどウサギのってなかったなぁ。
…うん。コレにしよう。


はい、コレ。と手渡された白い紙袋。
そう。今日は2月14日。去年は折角恋人という位置まで漕ぎ着けたのにイベント事には一切無頓着な
健二さんを襲う算段で望んだのだが、今年はしてやられたようだ。
袋から取り出すと四角い箱が白い包装紙に包まれて、十字に真っ赤なリボンがかかってる。コレって…

「はっぴーばれんたいんっ!!」

いきなり視界が暗くなったと思ったら健二さんからのキス。

ちゅっ

掠めるような、啄ばむような軽い口付け…
へ?今…キスされた??
ぱっ、と身を引いた健二さんは耳まで真っ赤にして俯いている。
今まで健二さんから何か行動を起こすなんてした事なかったのに、急に何があったんだろう。

「健二さん…?」

「えっと…今日はバレンタインだから…?」

何故、疑問系??
必死に照れ隠しをしているつもりなのだろうか?ぷぃ、と後ろを向いてこっちを見ようとしない。
何それ、作戦ですか?俺を挑発する作戦ですか??でも…今は健二さんの努力を認めて大人しくしとくかな。
まぁ。こっちもプレゼント準備してたけど…。後でいっか。

「健二さん、ありがとう。コレ開けてもいい?」

まだ後ろを向いたままこっくり頷いて、そのままストンと俺の隣に座る。
その行動の一つ一つが可愛い。可愛すぎる!!!

「そ、それね、ウサギのモチーフがどうしても佳主馬君の事を思いだしちゃってね。それでコレに決めたんだ…。」

言葉の最後は消え入りそうな声で言う。
チョコ売り場ではどんな表情でコレに決めたんだろう…、そう思うだけでココロが綻ぶ。
箱の中は色とりどりのチョコと中央にウサギの形をしたチョコがキレイに並べられている。
その中の一つを口に放り込もうとした時。

「佳主馬くん、その。好きです…///」

まだ背を向けたままの健二さんがもっと小さい声で耳まで真っ赤にして言ってくれた告白…。
普段聞きなれていない言葉を言われると人間、結構動揺するらしい。
一瞬自分の耳を疑った。けど紛れも無い[告白]
きっともう一度言って≠ネんて言うと困った顔をするんだろうな。
どう答えよう、と考え込んでいると、いつの間にか自分の前に回り込んできてオロオロしてる。

「か…佳主馬くん?その…嫌だった??」

「…ごめん、我慢の限界」

そう言って、急に黙り込んでしまった俺を心配そうに覗き込んできた健二さんを押し倒すのは簡単だった。
そしていつもならこの時点で色々言う健二さんがそこには居なかった…。
普段よりトロンとした熱っぽい目で見つめられるとこっちのペースが保てない気がした。

卑怯だ…。

「んっぅ…、はぁ…」

触れるようなキスはいらない。
深くてお互いを求め合うような濃厚なキスを繰り返す。
部屋に響くのは2人の荒い呼吸と唇を重ねる度にする水音だけ。
そっと服の中に手を忍び込ませる。
胸の突起がしっかり形を露にして、そこを掠めるように触れると健二さんの体がぴくんっと反応を示す。
もっと触ってあげたいけど、今はまだしてあげない。

唇を離し、健二さんの白い首筋に朱色の痕を残しながら囁く、甘く、低く。健二さんが好きな声で。

「自分で服、脱げる…?」

一瞬えっ?という表情を浮かべながらも言われた通り自分で服を脱ぎ始める。
少しずつ白い肌が露になってくるにつれて触れたくてたまらなくなる。
触れると敏感に反応するその細い体つきに手を腕を絡ませる…

「佳主馬くん、待って…まだ」

「うん、早く脱いでよ。下もだよ?」

後ろから抱きしめる様な格好で健二自身を取り出しゆるく手で包むと、すでに熱を帯びしっかり主張している。

「やぁっ、んぅ…」

すでにぬるぬるとしていた先端から括れ辺りを重点的に刺激する、たまに根元までずらすと腰が浮き淫らな声が響く。
健二の嬌声がいつもより甘く感じられるのは今日が特別な日だから…?
手の上下運動を止めずに耳を軽く噛むとさらに声があがる。

「ふぁっ、んっ…」

「健二さん、今自分がどんな格好してるか知ってる?」

「やぁっ、だっ…い、わないでっっ」

足をだらしなく広げられ、背後から体を包み込まれる佳主馬の手によって擦られ嬌声をあげる健二。
首筋を軽く噛んだり、胸の突起を擦るとヒクヒクと脈打つそれを更に攻め立てる。

「もうムリ?いいよ、先に楽になって…」

「あっ!いぁっ…んぅっ!ああぁっ!!」

予想以上に多いその白い体液の量。

「健二さん、もしかして溜まってた??」

はぁはぁと激しく上下する胸にある突起を弄ぶとすぐさま反応を見せもっとしてとせがむ様に甘く泣く。
原因はコレか?最近色々忙しく、まともにこういう事にならなかったから…って自分もそうなのだが…。

吐き出された白い体液をすくい、後ろの蕾に塗りつけてほぐす様に指を入れてみる。

「ひっ!」

「痛かった?ごめん…」

痛いよね、もちろんソレだけじゃ足りないのは分かってる。
けど、ローションは寝室で…
蕾から指を抜き、まだ呼吸が落ち着かない健二の柔らかな髪を優しく撫でながら言う

「ローション、取って来るから待ってて?このままじゃ辛いでしょ」

「か…佳主馬くん、待って。ぼくが…取ってくるから…」

そう言うと洗濯物を畳んで置いてあったバスタオルをくるりと自分に纏わせヨロヨロと寝室へと向かう。
あまりにも積極的な健二の後ろ姿を見ながら、もしかしたら。と考えを巡らせてみる。
もしかすると…もしかするとだけど、チョコだけじゃなくプレゼントの1つで自分も…。とかなのだろうか?
暫くすると寝室から戻ってきた健二がゆるゆると自分の目の前に座る。
ペタンと座り込んだかと思うと何故か急にロータイプのリクライニングソファーの背もたれへと押し倒される。

「…?健二さん」

真っ赤な顔して下から見上げる角度でこう言う

「今日は…ぼくから、させて…?」

本当に今日の健二さんはいつもと違う。その違いにすごくドキドキさせられる。
ゆっくり顔を沈めると勢いを増したそれを少しずつ口に含んで舌を絡ませてきた。
うわ、ごめん。なんかすごくエロい…。

「んんっ…」

ちゅっちゅと音を立てながら慣れない事をする健二がとても愛しく感じる。
髪に指を通しながら優しく撫でる、フワフワの健二さんの髪の毛。
一生懸命という言葉がぴったりなくらい不慣れな状態で口や手を使って俺自身を奉仕する姿が厭らしく
思えてしまって、愛しさと独占欲とがドロドロと渦巻いて表現し辛い。

慣れていなせいで時折歯があたるが、それすら十分な刺激になって余計に反応してしまう。

「くっ…」

それを知ってか知らないでか、咥えたまま舌を絡めて吸い上げるように先端を弄られる。
思わぬ刺激に息を詰まらせてしまう。

ダメだ、こっちのペースに持ってこなきゃマズイ。
おまけにきもちいい…?≠ニ見上げながら問われると理性が吹っ飛ぶ。

そっと健二の体に手をやり、上体を起こす。
糸をひきながら口を離すその姿が今までに見たことも無い妖艶な顔つきでこちらを挑発してくる…。

「きもちよく、なかった…?」

かと思えば舌ったらずな甘え声で、潤んだ瞳で見つめてきて…もっとこの人が欲しくなってしまう。

「逆。気持ち良過ぎ。」

ちゅ。と軽いキスをして抱きしめる。
白く細い体、少し力を入れれば折れてしまいそう。男なのに…どうしてこう惹きつけられるんだろう。
抱きしめた体を少し離し、目線を合わせお願いをしてみる。

「健二さん、下にきてくれる?」

今から行われる行為が分かったのか、少し戸惑いながらも言われた通りに動き、見上げてくる。
健二が寝室から持ってきたローションを手に取り、健二の蕾に垂らして指を這わす。
ひくん。と体が跳ね甘美な声をあげ、今度はするりと人差し指を飲み込んだ。

「んぁっっ」

二本、三本と入れる指を増やす度に健二の嬌声が一段と甘くなってくる。
何時もならもっと時間をかけてほぐしていくはずが、今日は本当に余裕がない。
いつも以上に積極的な健二さんのせいだろうか…。

「もう、入れるね」

「ひぁっ、んっ」

健二の蕾に自分自身を押し付け、内壁を押し進むと健二の体温で解けそうになる。
中が熱くて締め付けがキツイ。
お互いこの先の快楽を求めているのに、まだ入れたばかりで本人の意思とは関係なく抵抗が生じる。
これで動くと健二を傷つけてしまいそうだ…。

「健二さん、ごめん力抜いて…」

「はぁっ、んっ、はっ…」

必死に深呼吸をしようとして、力を抜こうとする健二の髪に手をやり梳くと健二の目元が緩んだ。
この表情…。まだこの人は俺を誘っているのだろうか?既にこの人の虜になっているというのに。
上気した肌、火照った体、潤んだ瞳、甘い声。全てに欲情する…

「そう…。良くできました。」

すこし力が抜けたのかゆっくり腰を動かし始めると、予想以上に内部の絡みつきが良く、
内壁を擦ると一瞬もっていかれるかと思った。
動き始めると同時に健二の嬌声が一段と甘く口から零れ落ちる。

「はぁっっ、んっ。んんっ」

腰を打ち付けるたびに内部がキツく絞まり、下肢に甘く痺れる感覚が増してきた。

「もっと健二さんの声聞かせてよ、そして俺の名前…呼んでっ」

そして俺を好きだと言って欲しい。その艶のある声で。
健二自身を刺激する手を休めずに、後ろの蕾の奥には自分自身の欲の塊をぶつけ続ける。

「か、ずまっ…く、んんっ。っあぁ!!」

健二の呼吸も荒く、再び限界が近いのか脱ぎ捨てたシャツを握り締め、必死に耐えている様に見える。

「やらっ、か…ず、まくんっ。いぁっ、いっ…イきそっ!んんっ」

「…イって。こうされながらイクの好きでしょ…健二さん」

グチュグチュと音がする程後ろから更に攻め立て、健二自身をさらに強く擦り上げる。
もう一度全て吐き出させる為に。

「んんっ、…す、すきぃっっ、いっ、いくぅっっっっ!!」

きゅうっと内壁が絞まったかと思うと健二の体が小刻みに震えながら、今日二度目の白濁とした液を佳主馬の手に
勢いよく吐き出す。
肩で息をする健二を休める暇なんてない。

快感に溺れそうになりながらも健二の腰に手を置き、キツく絡みつく蕾の奥に強く腰を打ちつける。

「健二さんっ。くっ…!」

「やぁっ…、も…もう、やめ、んぁっ」

キツくしまった内壁を突き上げるたびにまだ甘く泣くように自分にすがり付く健二の中に自分の全てを吐き出した。

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「ねぇ、健二さん今日はどうしたの?」

さっと顔が赤く染まるとまた俯いて消え入りそうな声で答える。

「えっ…と///去年、何もしてあげれてなかったでしょ?だから今年は僕からって…///」

前から思ってたんだ…≠ネんて。やっぱりこの人はズルイ。
だって何も用意してないようなフリを今日の今日までしてたのに、
当日にこんなサプライズ用意されてるなんて思いもしなかった。

「じゃぁ、一ヵ月後お返し期待しててね?」

「えっ!!!?い…いいよ!そんな気を使わなくてもっ。」

変な健二さん。何慌ててるんだろう?

「あ、そうだ健二さん。キーケース貸してくれる?」

「う…ん。どうしたの?僕の鍵なんか、はい。………あ。」

カチャリ。

1つ新しい鍵を空いているスペースに足す、この部屋の鍵。
これが俺からのバレンタインに用意しておいた特別なプレゼント。

「健二さん、こっちに…俺の所へ引っ越して来てください。健二さんの帰る場所は俺のところでしょ?」

ちょっと困ったような、それでいてすごく嬉しそうな顔をしながらぎゅっと鍵を握り締めてる健二の姿が
とても印象的で思わず抱き寄せてキスをした。












〜あとがき的な何か〜
あはん。バレンタイン話でしたぁぁ!
うん、砂糖吐くね。そりゃもうザラザラと…orz
そして人生初ガチ18ovre話ですよ!!もうね苦戦しまくりでしたよ。
でも、それでも!!生ぬるい感が否めませんが…(w_−; ウゥ..
コレを読んでくださった皆様が少しでも楽しかったよ≠ニ思ってもらえたなら本望でゴザイマスっ♪
ここまでお付き合いして下さって、あざぁっしたぁぁぁぁ!!!ヽ( ´¬`)ノ

…ん?次はホワイトデーだ、と?!
何それオイシイノ〜?? ヾ(@°▽°@)ノあはは
 
お粗末様でしたん♪

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