story
□星屑の夜に
1ページ/5ページ
静かな夜。
波も昼間と打って変わって穏やかだ。
展望室の天体望遠鏡から、今にも降ってきそうな星空を眺める。
キコキコ…
キコキコキコキコ…
チリリン…
「よ…今夜ヒマ?」
「困るわ。あっさり侵入されてしまうと」
「怪しい奴じゃない」
「十分怪しいわ」
「あららら…厳しいねェ」
そう言って愛車から降りると、望遠鏡を覗くロビンの背後に立ち、軽く頭をかいた。
「そうね、こんな穏やかで静かな夜を、あなたに邪魔されていなければ」
「2人で見ればいい」
「……ふふっ」
.