ある日いきなり世界は変わる


□第2話
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「なんだ?なにがあった??」

「なにかあったのか!?」


紗希の叫び声を聞きつけてか、どんどん人が集まってくる。

ま、あんだけ大声で叫んでたんだから当然か。



こいつが何を企んでるかなんて大体分かる。

あらかた、ツナ達と一緒にいるあたしが気に入らなくて
嵌めたってとこだろう。

はぁ、バカバカしい・・・。


とりあえずこの状況をどうしようか。



「紗希ちゃん!その腕どうしたの!?!?」

「いったい何があったのな!?」

「ぁ・・・、みんなぁ・・・・・・、
 凛ちゃんがぁ、あたしのことぉ、
 気に入らないって・・・ック
 いきなりぃ、きりつけてきてぇ・・・ヒック
 紗希ぃ、すごく怖かったよぅ・・・!!」




・・・あらあら、うそ泣きがお上手なことで。


そんな醜い顔で泣かれても何も思わないけど。

っていうか、みんながこんな演技で
だまされるわけないないs・・・。




「凛ちゃん・・・なんでそんなこと!」

「そうだよ!凛ちゃん最低!!」


え・・・!?

みんな・・・何言ってるの・・・?


『わ、私はやってない!やってないよ!!』


「そんな嘘信じるか!」

「そうよ!信じるわけないじゃない!!」



ちょっと、待ってよ・・・。

みんな・・・こいつを信じるの・・・?



!そうだ、ツナ達なら・・・

「最低だよ、凛ちゃん!!」



・・・え・・・?ツナ・・・?

「俺も、凛がそんな奴だとは思わなかったのな。」

そんな、武まで・・・。




ツナと武の目はただ怒りと悲しみだけで・・・。




そうだ、隼人・・・、隼人は信じてくれるよね?




私は隼人に目を向けた。


ふ、とあう視線。


「・・・。」

『っ!』


・・・隼人は黙って私を睨み、屋上から出ていってしまった。




ねぇ、待ってよみんな・・・。

今まで友達だった私よりも、
来たばっかりのこいつを信じるの・・・?


ねぇ、隼人・・・、

なんでっ・・・!?







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