頂乱

□青春したいよ男子だからさ
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「恋次ぃーあーそーびーにーきーたーぜーVv」

「…先輩、もう一回
 ちょっと言って下さい。」

「え?だから、あーそーびーにー」

「長ぇよっ!聞き取りにくいっ!!」

「しょーがねぇだろ。
 恋次と喋ってる間が
 少しでも長くなるようにと、
 俺はこんなクドイ喋り方してんだよ。」

「…先輩…」

「何故って君を愛してるから。
 フォーエヴァー・永遠に。」

「うわ恥ずっ!台無し!」







俺は檜佐木修兵。

今をときめく男子高校生だ☆(違う)



そんで、今俺が

ベタッとくっついてんのが恋次。

男だけどめちゃ可愛い俺の恋人。




ありえねぇぞ、こいつの可愛さは。


殺人級だぞ。(修兵目線)






俺は、顔は良いし、優等生。

おまけにスポーツ万能ときちゃあ、

モテる。超モテる。モッテモテ。



しかも、ちょい悪と、もう完璧。






そんな完璧な俺がなんで

恋次にベタ惚れかっつーと…



…うん、キリ無いからまた今度。(え





まあ、とにかく、

俺はこいつにベタ惚れなワケだ。











「なーあー恋次ぃ、テストどうだった?」

「んー、普通っすよ。いつも通り。」

「いつも通りって…
 お前、普通に成績良いだろうが。」

「うーん、そうでしたっけ?」









いや、普通にそうなんだけど。



こいつと来たら、

超の3つ付く鈍感野郎で、

おつむ駄目なのかなー?

とか思ってしまうが、

真面目なモンだから、以外に成績は良かった。




顔だって、俺に負けじと美形っぷりで。


ただ、なんつーか、

ちょっと悪目立ちしすぎ?




話せば普通に良い奴だし、

ヘタすりゃ、ハマれば俺よかハマる。



運動だって出来る。

ただ、ちょっと見た目が…




髪は目立つ赤髪でかなり長く、

てっぺんに結い上げている。


身体とか腕とか額にまで刺青入れてるし。



おまけに、長身で

目つきまで悪いときてる。


そうすりゃ、なんとなく浮くのは当たり前。


なーんもしてねぇのに、

「あいつはヤベェ」

とか噂まで流れてやがる。


確かに恋次は喧嘩強いけどな、

弱い者いじめなんてゼッテーしねぇぞ。




…つーか、この学校がまず、

真面目ちゃんの集まりだかんな。




自由な校風が魅力の高校。

大人気だけど、勉強が超難しい!




そうなれば、

ちょっとおとなしめの真面目ちゃんが

集まるのは当たり前。



恋次を皆がなんとなく避ける。




俺は、恋次と中学も一緒だったんだけど、

そん時は、友達がわんさか居た。



で、俺が先に卒業して、

「恋次ぃぃぃぃぃぃ!!!!
 ちょっと難しいトコロだけど、
 卒業したら同じ高校
 入ってくれえええええ!!!!」


…と、

涙でせがんだモンだから、(見苦すぃー)



恋次は浮くの承知でこの中学来てくれた。



なんでこんな所に入ったかって?



近いから。



学校なんて

近いかそうじゃないかで

決めるモンだろ。






前の中学は、

ちょっとガラ悪かったけど、

近かったから入ったし。





今の高校も近いから。



まあ、ちょっと馴染みにくいけどな。







「先輩のクラス、2階でしょ?
 早く行って下さい。」

「やだ。恋次に悪い虫が
 ついたら困るから。」

「…はいはい。」








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